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私は、意を決して下校途中のI君を引き止めた
待って!言いたいコトがあるんやったら直接言えばいいやんッ!!
I君は、何を言われてるのかまだ解っていない様子だったけど私は、続けた
妊娠したって…中絶する為に休んでるって……言ったんやろ??
彼は、やっと理解したらしいが
ナンノコト?俺じゃないし。意味わからん
ブチッ……切れた…もう我慢できなかった
マシンガンの様に止まる事なく全てぶつけた
何言ってるん?!もう解ってんねんで。アンタが言い触らしたって。そんな嘘言って何が楽しいん?私のコトが気にいらんのやったら直接言いぃや!ただ風邪で休んだだけで、なんでそんな事言われなアカンのよ!!私がいったい何したん??
一通り言い終わり、彼に謝罪してほしいと要求した
ソレヲI君は、アッサリ『嫌や』
と言った
私は、気が付けば泣いていた……悔しい、泣きたくなんかなかったのに…
でも、ここで引き下がったら負けやと思った
ッ謝ってよ!
この台詞が精一杯やった
I君は、少し怠そうに謝った……それを見て私の怒りにまた火がついた
帰ろうとするI君をとっさに捕まえ、
ホンマに悪いと思ってるん?思ってたら土下座して
と半ば強制で言った
I君は、私に土下座した
酷い女やって思われるかもしれへんけど…この時は、こうするしか思い付かんかった………でも、これで傷が消えるわけじゃない…例え嘘でも、私の噂は、皆の中に残る。時間を戻せるのなら楽しかった、あの日に戻りたい。本気で、そう思った
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