ソレハ、突然ヤッテクル…

7/7
前へ
/58ページ
次へ
私は、意を決して下校途中のI君を引き止めた 待って!言いたいコトがあるんやったら直接言えばいいやんッ!! I君は、何を言われてるのかまだ解っていない様子だったけど私は、続けた 妊娠したって…中絶する為に休んでるって……言ったんやろ?? 彼は、やっと理解したらしいが ナンノコト?俺じゃないし。意味わからん ブチッ……切れた…もう我慢できなかった マシンガンの様に止まる事なく全てぶつけた 何言ってるん?!もう解ってんねんで。アンタが言い触らしたって。そんな嘘言って何が楽しいん?私のコトが気にいらんのやったら直接言いぃや!ただ風邪で休んだだけで、なんでそんな事言われなアカンのよ!!私がいったい何したん?? 一通り言い終わり、彼に謝罪してほしいと要求した ソレヲI君は、アッサリ『嫌や』 と言った 私は、気が付けば泣いていた……悔しい、泣きたくなんかなかったのに… でも、ここで引き下がったら負けやと思った ッ謝ってよ! この台詞が精一杯やった I君は、少し怠そうに謝った……それを見て私の怒りにまた火がついた 帰ろうとするI君をとっさに捕まえ、 ホンマに悪いと思ってるん?思ってたら土下座して と半ば強制で言った I君は、私に土下座した 酷い女やって思われるかもしれへんけど…この時は、こうするしか思い付かんかった………でも、これで傷が消えるわけじゃない…例え嘘でも、私の噂は、皆の中に残る。時間を戻せるのなら楽しかった、あの日に戻りたい。本気で、そう思った
/58ページ

最初のコメントを投稿しよう!

12人が本棚に入れています
本棚に追加