さようなら日常

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「心配なら様子見るついでに夕飯だから呼んで来てくれる?」 「りょ~かい」 俺は14段ある階段を自力で昇りきり碧姉の部屋に向かう コンコン 「碧姉、入っていい?」 「いいよ~」 ガチャリとドアノブを回し、俺は昨日ぶりの碧姉の部屋へin the roomした そこには昨日とは違い体調が回復したように見える我が優希家の長女、優希 碧(ゆうき みどり)が自室で大〇闘スマッシュブラザーズ(64モデル)をプレイしていた 「ご飯呼びに来てくれたの?ちょっと待っててもうちょいだから」 そう言葉を漏らすと俺の方に向けられていた首が再び液晶画面へと向けられる 碧姉が操るキャラ赤色の帽子を被っている永遠の2番手の兄が白い手袋を追い詰めていた 着実にHPを減らしていきもう一息で倒せると俺は確信していたがその考えは碧姉の手によって儚くも散る Lボタンを押してしまったのか効果音と共にいきなり髭親父が大きくなったのだ スキだらけの髭親父。勿論手袋がそんなスキ見逃す訳が無く 「あぁ~」 という悲しみに満ちた碧姉の声に導かれるように奈落へと沈んで行った 何かを発言するのさえも億劫な空気の重さだったが意を決して俺は言わなくてはならない言葉を放つ 「ご飯いこっか?」 「うん」
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