さようなら日常

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「じゃあね~」 「バイバ~イ」 俺は優希 薫(ゆうき かおる)去年入った霞学園附属を平凡とは言えない3年間を過ごし今年本校の1年生になったばかりだ 友達との挨拶をすませ一緒に帰る奴らが待っているであろう昇降口まで軽やかなスキップで進む 自分で言うのもなんだが俺はけっこう学校中に知られている 俺個人というより俺らがやっている行動が有名で名前は後々知られるって感じだけどな 何で有名なのか?それは学園祭の出店でSSP(セクシー桜餅パーティ)をやったり体育祭で競技そっちのけで屋上でBーファイトしたり(当然ばれた)クリパで放送室を乗っ取ったり石川さゆりメドレーを流したりしたからである そのようなことをしていたらいつの間にか教師の方々や生徒会に目を付けられた ということで自他共に認める悪戯っ子であるためすれ違う人に別れの挨拶する量が多くて大変なのだ 「あれっ薫じゃん、帰らないの?それともまたなんか企んでんの」 今馴れ馴れしく話し掛けてきたのは先輩の神代 香奈(かみしろ かな)である 実際仲良いのだが 香奈先輩は生徒会に所属している 俺らがトラブルを起こすたびに生徒会とは何回もバトったためいつの間にかお互い名前を呼ぶ仲になったらしい 「いやだなぁ。香奈先輩そんなこと俺に限ってあるわけないじゃないすか」 「薫だからこそなんだが」 むぅ 痛いところをつく 流石先輩だ しかし俺は負けん
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