さようなら日常

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「兄さん遅いです」 「お前はこの状態の兄を見て最初に出て来る語群がそれか」 ボロ雑巾のような状態で昇降口に辿り着いた俺を待ち受けていたのは妹である優希 茜(ゆうき あかね)からの辛辣な言葉 バファリンに半分入っているはずのものがとある人造人間型の決戦兵器の機動システムであるオーナインシステムより入ってないその言葉に俺の心を削板機よりも削る 1つ下である我が妹の茜、黒というより漆黒のほうが相応しい髪を肩甲骨辺りまでの長さでポニーテールにしている 顔はあどけなさ満載で目は大きくパッチリしている 中学3年生だが発育はまだのようだ かわいいの分野に分類されるらしい ん~謎だ どっかの嘘つき試合の必勝法より謎だ ちなみにどっかの枯れない桜の島の姉兄妹ように血が繋がってないということはない 正真正銘の血が繋がっている妹である・・・・ハズ ついでに香奈先輩はショートカットの茶髪、高2ということもあって凹凸が出ている体、クールな印象を与える切れ長の目 キレイの分類されるらしい というのもこの間の卒パで生徒会の目くらましのためだけに手回しして行ったミスコンで2人が上位に入ったらしいと聞いたからだ 茜はクラス代表、香奈先輩は騒ぎが起こったら潰す(ミスコンを)ために出場していたらしい ちなみに俺達は雀荘を出店していた 負けたら点数分、金の代わりに商品を買ってもらうルールだが 「来たぜ・・・・ぬるりと」 「ロンロンロンロンロンロンロンロ~ンロ~ン」 ・・・ざわ・・・ざわ・・ 出店時間はミスコンが始まって終わりまでなので1時間あるかないかだった 順調に活動していたのだが何処からか情報がもれ生徒会もとよりKK対策本部が出動してきたため残り1時間あった俺達の卒パはリアル鬼ごっこへと姿を変えた
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