さようなら日常

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「わりいトイレ行ってた。って薫は何でずーんて感じなんだ?」 「気にしないでください。一真先輩」 茜が心にグサリとささる言葉を放てば 「気にしたら負けだ。一真」 香奈先輩もそれに続く 茜だけではなく香奈先輩にまで存在を否定されるなんて ずーん 「薫の負のオーラが私の戦闘力は53万ですとかいうやつの第2形態ぐらいに増した?」 一真が今の状態を的確に言葉にしてくれる 「気をつけろよ。こうなったら前ほど優しくはないぞ」 「口調まで!?」 ベシン×2 後方からのしなった何かが俺と一真の耳横3cmのところを通り過ぎ奥の壁にその暴力的な力の証明を残す ギギギと錆びているおもちゃのような音を放ちながら俺と一真は銃声が聞こえた後ろへと首だけをとりあえず向けてみる そこには芳乃姉妹と素晴らしい笑顔を浮かべた先輩の朝比奈 沙織(あさひな さおり)が両手に鞭を持ちながら悠然と立っていた
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