さようなら日常

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さりげなく俺のハートをブロークンさせた彼女らこそ俺のクラスメイト兼後輩である葵、深雪の芳乃姉妹である 覚え方は茶髪のツインテールでうっさくて元気なのが姉の葵で茶髪の腰までのロングヘアー、儚そうな印象を相手に与えるのが妹の深雪である。此処テスト出るから 姉妹というだけあってとても似通った顔をしている。髪型を変えていたら恐らく気付かないだろう。……会話したら一目瞭然なのだが 「そこー、さりげなく俺のガラスのハートを壊すな!」 「誰のハートがガラスだって」 「深雪は先輩のことを見誤っていました」 「深雪ちゃんは俺のことをどう見ていたの!?」 失望したとでもいうような表情で俺を見る芳乃妹 「まあ薫のことはさておき」 「置いちゃうの!?俺は一真にとって置いとかれちゃう存在なの?」 一真は俺の言葉を意図的にスルーしつつ 「取り敢えず学校出よう」 外を見たらもうもうちょっとで満月ぐらいの丸さの月が出始めていた その意見に異議を唱えるもの居なかった
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