2人が本棚に入れています
本棚に追加
昔々あるところに。
一人ぼっちの姫様がおりましたとな。
姫様は見目は麗しいのですが、いかんせん、性格が最悪でしたので、友人も居らず、一人で暮らす広い屋敷にも人が居着きません。
内心寂しく思いながらも、素直じゃない為に素知らぬふりをして生活していました。
お姫様なので、欲しい物は何でも手に入ります。
御屋敷には、綺麗なドレスや高価な装飾品や、沢山の品物で溢れていましたが、満たされることはありませんでした。
数少ない使用人達も表向きには、彼女に対して、御追従や誉めそやす態度を見せますが、裏で陰口を叩いている事を彼女は知っています。
ますます意固持になって、尊大な態度をするので、皆彼女を嫌っていました。
嫌われるので、彼女も皆を嫌いました。
そして使用人達も、一人、また一人と辞めていったのです。
最初のコメントを投稿しよう!