逆説サンドリヨン

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昔々あるところに。 一人ぼっちの姫様がおりましたとな。 姫様は見目は麗しいのですが、いかんせん、性格が最悪でしたので、友人も居らず、一人で暮らす広い屋敷にも人が居着きません。 内心寂しく思いながらも、素直じゃない為に素知らぬふりをして生活していました。 お姫様なので、欲しい物は何でも手に入ります。 御屋敷には、綺麗なドレスや高価な装飾品や、沢山の品物で溢れていましたが、満たされることはありませんでした。 数少ない使用人達も表向きには、彼女に対して、御追従や誉めそやす態度を見せますが、裏で陰口を叩いている事を彼女は知っています。 ますます意固持になって、尊大な態度をするので、皆彼女を嫌っていました。 嫌われるので、彼女も皆を嫌いました。 そして使用人達も、一人、また一人と辞めていったのです。
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