覚めない夢のように

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  家政夫として、僕は本当に役立たずじゃないか…。   会社は同じでも、営業の尾崎さんと事務職の僕では、生活サイクルがかなり異なる。 忙しい尾崎さんのために、僕が身の回りのサポートをしなくちゃいけないのに… しゅんとうなだれている僕に、尾崎さんは嬉しい約束を残してくれた。 「立花、昼食一緒に取ろうか。後で電話するよ」 途端に気持ちがパッと晴れた。 「はいっ!」 *** 尾崎さんが出掛けた後、単純な僕はふわふわと雲の上にいるみたいに浮かれてしまった。 社内でも滅多に顔を合わせない尾崎さん直々のお誘い。 一緒に暮らし、寝食を共にしていても、飽きる事なんかない。 好きって気持ちには際限がないのだ。 もちろん僕と尾崎さんの関係は、会社員としての立場を考えれば、リスクの高い極秘事項だけど…。  
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