Ⅰ章 Daily and everlasting war

2/14
前へ
/71ページ
次へ
  とある学校の昼休み。 一人の少女が、屋上に寝そべって青空を眺めていた。 目線の先、遥か上空を灰色の航空機――旅客機よりはだいぶ小柄だ――が飛んでいく。 (あれは……Fー22……。 そっか……厚木に配備したんだっけ……) 少女はぼんやりと考えながらF-22を見送る。 ――キーンコーンカーンコーン…… 唐突に響き渡るチャイム。 それを聞きながら少女はむくりと起き上がり、服を軽くはたいて、うーんと大きく伸びをして。 授業が始まったにも関わらず、そんなのんびりとしたペースのまま、少女はゆっくりと屋上を去っていった。  
/71ページ

最初のコメントを投稿しよう!

71人が本棚に入れています
本棚に追加