Ⅰ章 Daily and everlasting war

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  ―――――――――――― 静岡県御前崎市、白羽。 その岸辺から500m程沖にある埋め立て地に、私――シャーロット=彩香=ノイシュバンシュタイン――の通う高校『国立清花(きよはな)航空高等専門学校』はある。 この学校は名前の通り、パイロット、エンジニアといった航空機に関するプロを育てる高等専門学校だ。 校舎があり、だだっ広い校庭があるのは普通の高校と同じだけれど、特筆すべきは校舎の隣からずらりと並ぶ格納庫群と、校舎と格納庫を挟んで平行に伸びる、全長5kmに及ぶ長い2本の滑走路だ。 私も属しているパイロット科が訓練機の離着陸に使用する他、一年の筋力トレーニングとしてのランニングにも使う。(まぁ、遅刻やサボりが多かったりすると罰として滑走路を5往復する、通称「地獄の滑走路ラン」なんていうのにも使ったりするが) その他にも、整備士を育成する「総合エンジニア科」、この頃の世界情勢に応じて新設された「AWACS科」がある。  
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