Ⅰ章 Daily and everlasting war

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  パイロット科は、 一年のときは基礎教養と筋力トレーニング、それにシミュレータによる訓練を徹底的に叩き込む。 二年になるとレシプロ訓練機を操縦するようになり、1年間で飛行時間700時間を越えるようにする。 三年になればTー4というジェット訓練機を操縦出来るようになり、これは1年間で1100時間を越えなければいけない。 四年からは「旅客機部門」、「戦闘機部門」、「ヘリコプター部門」の3つに別れ、それぞれの部門で訓練を重ねることになる。 今は戦争中の為、三年の使うTー4は軍(米海軍)から譲り受けたFー4Eになっているが。 三階西校舎にたどり着くと、3年のクラスが並ぶエリアに出る。 そこを歩いた先の……3-5、ここが私のクラスだ。 ――ガララララ 「あ、あややん帰って来たー」 「ただいま、りつ」 教室の扉を開けると、緩んだ雰囲気を放ち、ほわっとした顔が特徴の親友、高橋 律子(たかはし りつこ)、通称「りつ」が、特徴的なのんびりした口調で迎えてくれる。 「そろそろ槇田せんせー来るよー」 「あいさー」  
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