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リトルが転んで怪我しないようにおぶってやり、屋敷の明かりを頼りに草村を進む。足場は見えないが月が辺りを明るくしてくれているのでなんとか屋敷が見えるとこまで来れた。
屋敷は黒く旧い洋館だ。
俺がリトルを見るとリトルは後ろを向いて何かに脅えていた。
ガサガサと草村の草が折れ、広がっていく。まるで何かが近付いているようだ。
「……さっ…さっきの」
俺はリトルにしっかり掴まるように言うと屋敷まで走る。
さっきの大男らしき奴が追い掛けるが足が遅くどうやら逃げ切れそうだ。
屋敷の扉は開いていて中に入れた。
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