第二話

6/11
前へ
/45ページ
次へ
「ケイン。」    カチャリと客室のドアをノックしてから入って来たのはリトルだ。  リトルに朝食に誘われて食卓に向かう。   「あの、おじさんは?」 「おじさんはお仕事だからいない。」    黒いテーブルに赤い食器…とてもじゃないが食欲なんて沸かない。リトルは目が見えないからフォークで突き刺し黙々と朝食を食べている。   「あの庭師は…」 「グスタフさんだよ。何十年も昔からここで働いてるらしいよ?」    リトルから色々、話を聞いた。ここの主の名前はアシュリー。アシュリーも母さんのように何年か前にかかった皮膚の奇病に悩まされ、フードを被っているようだ。
/45ページ

最初のコメントを投稿しよう!

32人が本棚に入れています
本棚に追加