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俺は二日かけて村に着いた。夏なのに空気が冷たい。
夕日が沈み掛けて落ちようとしている。
誰かいないのかキョロキョロとバイクを引きずりながら歩いていると窓が空いている家があった。
日が沈み暗くなる。俺は一晩泊めて貰おうと玄関前にバイクを起き、ベルをならした。
ガシャン!!
俺の背後で何かが壊れた音がした振り返ると俺のバイクが倒されてガソリンが漏れていた。
「一体、どうして?」
バイクに近づくといきなりガソリンに火がついた。
「……!?」
すぐにバイクから離れるとバイクが炎上。
辺りを見回すが誰もいない。だが、足音がする。見えない何者かが此処にいるんだ。
自分のすぐ近くに気配を感じると咄嗟に身を引いたが肩に刃物で切られたような切り傷ができた。
「だっ誰だ!?」
ジュクジュク…。
俺の肩の切り傷が母さんのように変色していく。
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