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「光輝が藍島先輩と同じクラスだから、取ってきてもらったのよ。」
「イチャイチャしてずるいっ!!あーあーあーっ、いいないいなぁ。理子も祐介にお姫様抱っこしてもらいたいなーっ」
結衣子の彼氏が取ってきてくれたと分かり、納得する。そして理子は口を尖らせてそっぽを向く。
「いっ、イチャイチャなんてっ、これはその……」
“キスされて立てなくなりました”なんて口が避けても言えない私は、鞄で顔を半分隠して口ごもる。
「あぁ…、俺がキスしたら気持ち良すぎて腰砕けたみたいだから」
一瞬、頭がフリーズした。まさか言わないだろうと思っていたのに…、先輩はサラッと言いのけた。
「せせせっ、先輩っ!?ななっなに言って…っ。ちがっ、違うの結衣子っ、理子っ!!」
「……あら、キスで?そんなに気持ち良かったんだ?先輩のキ・ス」
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