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「あのっ、先輩、私の家に来てもらえませんか…?お話したいことがあります」
逃げてばっかりじゃ駄目だ。
ちゃんと先輩に話したい。
私のこと。
知ってもらいたい。
もっと色んなこと。
だけど、この話しをしたら嫌われちゃうかもしれない。
それでも話したい。
「分かった」
短い返事。
でも、手をぎゅっと握られて“大丈夫”って言ってくれてる気がした。
「ありがとうございます」
私も少しだけ先輩の手を握り返した───…。
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