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「屋上で神崎さんが言っていた事、どこまで聞いていましたか…?」
「浮気が何とかってところ位から」
(じゃあほとんど聞いていたんだ…)
「そうですか…」
先輩がベッドの縁に座っている私の横に来て、手を握ってくれた。
「神崎さんが言った事は、全部本当の事です」
先輩の目を真っ直ぐに見つめる。
「………」
先輩は何も言わずに、私の手を強く握ってくれる。それだけで私は安心することができた。
「4歳の時までは家族3人で楽しく暮らしていたんです。だけど…、母が浮気をして、父と喧嘩になって家を出ていきました……」
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