第二章 非日常

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俺はおっさんの右手を捻り上げた。 「イダダァー」 その痛みから逃げよぉとした時、足を引っ掛けて転かし、背中に乗って肩に関節技をかけた。 「おっさんよぉ、あんまり調子のんなや?俺さ無理やり起こされて機嫌がめっちゃ悪いんよね‥‥殺すで?」 俺は左手で腰に付けてるナイフを抜き取り、おっさんの目の前に振り下ろした。 「このまま静かにどっか行けや?なら許したる、分かったか?」 俺はおっさんの手を放し背中を降りた。 「失礼しやしたー!!」 おっさんは顔を青ざめて車両を出て行った。 ナイフを腰に戻し女の子達を見ると目を点にしていた。 だよなぁーコレがフツーの反応やな。とか思いつつ、睡魔に負けそうになった俺は、自分の席に戻ろうとしたらスーツの袖を掴まれた。
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