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急いで外に出ると雛姉がお腹を抱えて笑っていた。
「‥‥雛姉さん?どぉゆうコトですか?」
雛姉は俺の質問に答えず笑っている。
「‥‥雛姉さん?」
「アンタがちゃんと見ないで入るからでしょ?」
扉の「『KAREN』様控え室」の貼り紙を指した。
「わかってたんなら、教えてや」
「アンタがいつまでも考え事してるからでしょ?」
俺の額をつつき「あ~おもしろ」と俺に背中を向け手招きした。
雛姉について行くと今度こそ扉に「警備員控え室」と書かれた貼り紙がしてあった。
「ハイ、上着着てきてね。コレロッカーの鍵だから」
と32番のナンバープレートが付いている鍵を渡された。
「ハイよ」
軽く返事をして部屋に入った。
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