第四章 イベント後編

11/15
前へ
/75ページ
次へ
それからすぐに『KAREN』の新曲イベントが始まった。 会場は禁煙で口が寂しかったので着替える前に雛姉に貰ったチュッパチャプスを舐めながら、警備しながら、ステージを見ていた。 何度かあっちゃんと目が合った。その度に顔を赤くしてそっぽを向きながらもしっかりと歌っていた。 『あっちゃん~!!優子~!!』 ガン!! 興奮したファンがフェンスを乗り越えよぉとして、腕を広げてフェンスにもたれかかっている俺の頭に思いっ切り左手をぶつけた。 「いってぇ~~邪魔や!!退け、ボケが!!」 興奮したファンは痛かったのかぶつけた左手をブラブラさせ、、後ろから右手で頭を掴んできた。
/75ページ

最初のコメントを投稿しよう!

203人が本棚に入れています
本棚に追加