二日目の朝

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しばらくして、詩織が戻ってきた。 …蓮…は? 「姉さんゴメン、やり過ぎて放送出来ない感じになった」 「もう…仕方ありませんねえ…」 詩織に耳打ちを受けた佳織は、何処かへ去って行く。 … しばらくすると戻ってきた。 蓮は疲弊しきった様子だ。 これから出発だっていうのにもうそのまま倒れるのではないかというところまで擦り減っているように見える。 「おかえり…」 「…オレはゴミです。ゴミ箱なんて勿体のうございます。 どこか遠くに捨てて、もし見かけたら『よう、ゴミノ小路』とでも声をかけてやってください」 「蓮…」 あれ、おかしいな…目から汗が出てきた。 何があったらこうなるんだよう…。
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