二日目の朝

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「くそ…!何処から攻撃しているんだよ!」 「落ち着きなさい、隆之! 焦れば焦るほど相手のツボですよ!」 「落ち着いていられないよ! このままじゃ皆…やられるかもしれないのに!」 心臓の鼓動がうるさいくらいに強まり、息が荒くなる。 ふいに視界の隅に、蓮が倒れ行くのがうつりこむ。 「…隆之、これ…は武器じゃない… 恐らく、体を蝕む類の…スキル…だ」 「「蓮!!」」 …遂に蓮まで倒れてしまった。 怖い。 次は俺か?佳織か? ジワジワと恐怖が体を支配し、指すら動かせなくなってしまった。 このまま…皆やられてしまうのだろうか…?
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