速攻 【詩織視点】

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多少驚いているのかおちょくっているのか、不思議そうに首を傾げていた。 顔立ちは悔しいことに整っている。 「そんなことはどうでもいいだろ。 …今すぐスキルを解除しろ」 首を傾げる女の疑問を突き放し、すごむ。 「嫌ですわ」 「貴様…」 「……」 水樹も無言の圧力を加えるが、女は涼しい顔をしている。 「あら、怖い。 女の子はおしとやかでないとダメですわよ?」 クスクスと笑う。 「うるさい」 「良いことを教えてあげましょう。 …私のスキルは【疫病】、オリジナルのウィルスを作り出すことが出来るスキルですわ」 「……敵にそんなこと教えてもいいのか?」 「ええ、だって貴女達…………手遅れですもの」
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