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「殺そうと……思ったなら……べらべら喋るな。
……一気に殺せ!」
「【狙撃手】」と呟き、特に構えもせずに引き金をひく。
狙う場所は肩。
こういう奴は、多少痛い思いをしなければ改心しないだろう。
巨大な風船を破裂させたような轟音。
女である私が、もう片方の手でフォローもせず引き金を引いたので、小型の銃であろうが反動がくる。
感覚が馬鹿になっていたのは不幸中の幸いなのだろう、痛みはなかった。
「あ……あ…、いた…痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い…!!」
女は肩を押さえてうずくまる。
罪悪感にちくりと胸が痛む。
銃は撃たれたほうも痛むが、撃ったほうにも痛みが返ってくる、と言うのは本当なのだろう。
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