速攻 【詩織視点】

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「……ゴメン、姉さん」 自然と姉の頭を撫でてしまった。 本来なら殺されているところだが、今の姉はいつになく優しいので無抵抗だった。 「詩織だけ目を覚まさないから、心配したんだ。 ……ほっとしたよ」 「心配かけて悪いな、隆之」 「……体調は大丈夫?」 「ああ、気分は良すぎるくらいだ」 水樹も心配してくれる。 うんうん、私は良い仲間を持った…… 「し…姉妹でそんな……」 蓮が顔を赤くして、そっぽを向く。 空気が凍った。
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