速攻 【詩織視点】

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…… 「そういえば、あの女は?」 「女……ああ、むこうの木に縛ってますよ」 と、指さす。 「あ、勿論荷物も預かっています」 そこに人影はなかったが、行ってみればちゃんといるのだろう。 「…そっか、姉さん。その荷物とスキルを貸して貰えない?」 「え……?いいです、けど……」 姉は自分のカードをさしだしてくれた。 「さんきゅ、それとちょっと席を外してて」 「ちょ……!詩織!?」 返事を聞く前に立ち上がり、先程指さしてくれた方へ歩きだす。
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