速攻 【詩織視点】

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「……約束……しますわ。 わたくしは二度と、貴女を襲わない わたくしの誇りにかけて……」 「ん、よろしい」 荷物を近くに置いて、縄を解いてやる。 「……貴女って……お人よしですのね」 「ん?そう…だな、自分でも時々そう思う」 「…ふん、感謝はしてあげます」 「素直じゃないなあ……」 「なっ!」 「ま、それは置いて。 私達と一緒に行動する気はないか?」 「……せっかくの誘いですが、それは遠慮しますわ。 合わせる顔がありませんもの」 女は目を伏せ、申し訳なさそうに言う。
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