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時は少し遡る。
深い闇に包まれていた俺の意識は徐々に回復してきた。
ゆっくりと身体が感覚を取り戻し、自分が寝ているんだということが分かる。
まだ眠い。
しかし、徐々に記憶が戻るにつれて何か大切な事を忘れている気がしてきた。
そして詩織、蓮、水樹と次々に倒れてゆく映像が頭に流れた。
背中に冷や汗が伝うのが分かる。
それでも目が開かない。
起きろ。
起きなきゃ…皆が…!
心臓が早鐘を打つ。
そして俺は………
起きろ!
ようやく目を覚ますことが出来た。
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