出発

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…… 探し回る必要も無く、二人は見つかった。 丁度俺達が街に入って来た所に二人と、離れた場所に知らないもう一人が倒れていた。 「隆之、蓮を呼んで来てください!」 「お…おう!」 佳織はそのまま二人の元へと走っていった。 俺も踵を返し、今度は駆け足で元来た道を戻る。 …… 蓮が待っているところまで行き、彼が気がついたところでジェスチャーを使い『来い』と告げてまた踵を返した。 ダッシュで追い掛けてきたのか、いつの間にか蓮はすぐ隣に並んでいた。 「早かったな」 「ああ、運よく一発で見つかったんだ」 走る。 走る。 そして佳織達のところまで、あっと言う間に着いた。
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