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……
「お疲れ様です、二人には【回復】をしておきました、今は眠っているだけ、だと思います。
あと、一緒に倒れていた人は荷物を奪って向こうの木に縛っておきました」
と指を指した後、佳織は心配そうに二人を見つめていた。
【回復】は体力まで戻らない、もし二人の体力が限界まで減っていたら――
「とにかく声をかけてみようよ」
頭をふってネガティブな考えを振り払う。
「そう、ですね。
私は詩織を起こしますから隆之は水樹ちゃんに声をかけてみてください。」
「あいよ!
西塚さん、西塚さん」
水樹の肩をポンポンと叩きながら声をかける。
……佳織の件で学習したので、あのようなことは二度とおこらないだろう。
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