出発

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「ぐぇ…!ちょ!にし…ごふぅ!…おちつい…げふっ!」 普段のか細い声からは想像出来ないような悲鳴じみた声をあげながら拳を繰り出す水樹さん。 「私は何も聞いていませんよー。 しおりーおきなさーい」 「……」 二人は聞かなかったふりをしていやがった。 「佳織、超棒読みじゃんか……ぐふ」 とりあえず倒れておく。 「へんじがないただのしかばねのようだ。 おお、たかゆき。しんでしまうとはなんたる田舎者じゃ」 と蓮の声。 「……田舎者関係ねーよ」 「うううぅぅ…」 水樹は顔を手で覆って悶えてる。 「しおりーおきましょーねー」 佳織は棒読みで詩織を起こしている。 我関せず状態だ。 ……何このカオス。
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