出発

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こう言うのを『ツンデレ』って言うんですね、分かります。 「……いつの間に義理の姉妹になったんだ、オマエら」 「さあ?いつでしょう☆」 さっきまで嬉しそうだった詩織は、少し元気が無くなり水樹を恨めしいそうに見ていた。 佳織って結構慕われているんだなあ、腹黒で性悪なのに。 「隆之、何か?」 ニコリと佳織が問い掛けてくる。 「イエ、ナンデモナイデス」 ……エスパーか?こいつは。 「休憩はまた後でね。 それじゃ、出発しようか」 「おう」 「ぶーぶー」 「……うん」 「……」 とりあえず佳織はスルーで。 詩織はまだ恨めしそうな視線を水樹に浴びせていた。 ……放っておけば佳織がちょっかいだして機嫌を直すだろう。
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