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『まだ心の準備が出来ておられないようですね。
時間は無制限と言いましたが、さすがに私も飽きてしまいますのでルールを一つ付け足しましょう。
皆様目を閉じてください。』
言われるがままに目を閉じるとある光景が浮かびあがった。
それは森の中。
少女が一人佇んでいた。
『えっ!?なにこれ…私……?』
『もし、半日ほど戦闘などのアクションが起こらない場合、こちらでランダムに一人、殺すことにいたします』
その言葉を言い終えると、少女の背後に黒いローブを羽織った人物が現れた。
その手には剣がある…
『いやっ…!やめてっ!』
少女は逃げ出したが…。
(やめろ…ヤメロヤメロヤメロォォォ!!)
どんなに願っても、この男を止められない。
俺は…無力だ。
『あ…、う……』
追いついた男が背中から一突。
一息置いて男が剣を抜くと少女の背中から一気に血が吹き出す。
地面に倒れても少女は必死に逃げようとしていた。
『い…や…だよぅ…、死に…た…く……』
ついに、動くことも出来なくなり、啜り泣きの声が聞こえた。
やがて少女は痙攣し…動かなくなった。
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