川のほとりで

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「痛た……ッハ!」 そして、何者かは俺の襟首を引っつかみ―― 「起きてえぇえぇえ!!」 凄い勢いで揺さぶった。 ガクガクガクガク 「ぐあ、ああ、ああ、あああ…… 何すんだよ! ……ゲホッゲホッ!」 「ひゃあ!変態!」 俺の頭を揺さぶっていた主の両脇を下から引っつかむ。 そして俺は閉じていた目を思い切り開いた。 そこには短い金色の髪をした、『可愛いらしい』と言う言葉の似合う少女が居た。 その金色の髪を玉のような飾りのついたゴムで片方だけ止めている。 サイドテール、と言ったか。 ヒラヒラな服を着た姿は『可愛いらしい』にさらに磨きをかける。 顔は大分幼い。 小学校の低学年~ギリギリ高学年ってところだろうか? 「……」 「はーなーしーてぇ!」 その少女は、掴んでいる俺の手をポカポカと殴りながら抗議をしていた。
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