川のほとりで

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「………」 「………」 何となく横を向いたら水樹さんと目が合いました。 バッチリ見られていたようです。 「……あの、西塚さん? いつからそこにいらっしゃったのでございますか?」 「……『何するんだよ、ゲホゲホ』の辺りかな?」 心なしか、彼女の声が冷たい。 そして、刺すような視線が痛い。 「さいですか……」 そりゃ、警戒を頼んでいたわけだし、こんだけ騒げばそりゃ気がつきますわね。 「……えっと、幼女暴行の現行犯、お姉様に報告」 「いやああああ! やめてええぇぇ!?」 そんな俺の叫びも聞く耳を持たず、スタスタとどこかへ行ってしまわれた。 「君、女の子みたいだねー、アハハー」
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