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笑顔だった彼女の顔が硬直し、みるみる青白く染まるのが分かった。
足は小刻みに震え、握りしめていた手の関節が白くなっていた。
「これを言ったら、君を巻き込んじゃうよ……？」
「元々巻き込まれるつもりで話を聞いてるんだけど。
それに、君はそのためにわざわざ俺を起こしたんじゃないの？」
「……」
「だから、ね。
出来れば話してほしい、君の力になりたい」
今まで、ぐっと堪えていたのだろうが、とうとう比奈の目尻からは一筋の涙が零れてしまった。
一度決壊してしまった感情のダムはすぐに元に戻ることはなく、次々と涙が頬を伝ってゆく。
「……隆之君が、悪いんだからね。
比奈に、優しく、する、から……。
…………比奈を、ううん、比奈達を、助けて、ください」
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