川のほとりで

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「炎の武器は炎の体くらいあるおっきな剣。 それを近くにあった細い木に向かって突然振り回したの。 細いといっても比奈の、うえすと位あったと思う。 だけど、それは一瞬で薙ぎ倒された。 香奈は何が起こったのか理解出来なくて、その場から動けないでいた。 そしたら突然地面から鎖が伸びてきて、香奈をがんじがらめにしたの。 ……そこで、比奈は、怖くなって、……っ……」 頑張って話しつづけた彼女も、そこで限界がきたらしく、泣き崩れてしまった。 自分の妹を置いて逃げ出してしまった罪悪感、恐怖、混乱と色々な感情の混ざった、とても悲しい泣き声だった。
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