川のほとりで

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「どうして……? 比奈と会ったばかりなのに、そこまで協力してくれるの……?」 「皆、変わってるから、かな? さあ、時間がなさそうだし行こう!」 「……うんっ!」 目は赤く腫れ上がり、涙の跡がまだ残っていて、見ていてとても痛々しかったのだが、その時見せた笑顔は先程笑っていた時と比べ物にならないほど……輝いていた。 「あ、比奈を呼ぶときは『さん』はいらないからね」 「ん、分かったよ、比奈」 「……」 「……」 ……二人分の視線が突き刺さり、寒気がした……気がする。 「ん? どうした?姉さん、水樹」 「何でもありません」 「……何でもない」 「??」
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