川のほとりで

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比奈に案内され、川を飛び越え、草原を走る。 ……佳織だけは水樹に川を越えるの手伝って貰っていたが。 比奈は『そこまで遠くはない』と言っていたが、その通りで、走り出して5分もしないうちに目的地に到着した。 丁度そこは丘の上のようにな高さで、麓にはまだまだ草原が広がっていた。 ――そして、そこには異様な光景があった。 所々に何本か生えている木に鎖が絡まり、蜘蛛の巣のようになっていた。 そして、その中心には人が捕われている。 蜘蛛の巣の少し前には、男が座禅を組んでいた。 近くには比奈の言っていた『彼によって薙ぎ倒された木』もある。
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