川のほとりで

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「……香奈……香奈っ!!」 比奈が走り出して行きそうになるが、止める。 「不用意に近づくと危ない。 ……妹さん、とりあえず無事で良かったね」 「……」 比奈は最初、抵抗していたが次第にその力が弱くなり、最後に俯いてしまった。 「さて、アイツはあんなデカイ剣を平然と振り回して木を薙ぎ倒せる程の馬鹿力の持ち主、という事だけは分かっている。 ……かなり厄介だぞ」 男……炎の隣には、彼の座高の倍近くあるのではないかという剣が地面に突き刺さっていた。 ……剣本体だけで数十キロありそうな程、大きい剣だ。
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