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「佳織……実はリーダー向き?」
「いえ、私には指示は出来てもチーム全体の士気を高めることは出来ません。
……リーダーに一番向いてるのは、隆之。貴方だと思いますよ。
貴方はこの中で一番、人を思いやる優しさと強さをもっています。
時々情けないこともありますが、私は貴方を結構頼りにしているんですよ?」
そう微笑みながら言われると、恥ずかしいと言いますか、こそばゆいと言いますか……。
「……」
「……」
「……」
今度は三つの視線が突き刺さる。
さっきから何なのだろうか?
蓮だけはこれから戦うであろう相手のほうをじっと睨み付けていた。
――作戦決行はもう目の前まで迫っていた。
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