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しかし、こんなに騒いでいて大丈夫なのだろうか。 敵が居たら見つかりやすいうえ、複数を攻撃するスキルがあったら全員まとめて倒される可能性が高い。 まあ、喋らなくてもこの人数だと目立つから心配しても意味が無い、か。 今は皆との会話を楽しもう。 ……… 「……白夜くん」 「ん?どうしたの?」 「……これ、落ちた」 と、水樹がてのひらの上にそれを乗せてさし出してきた。 月の光を反射して銀色に輝いているそれは十字架の形をしている。 俺が昔から肌身離さず着けていたペンダントだった。 しかし、首にかける部分は見当たらず十字架しか残っていない。
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