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…… 少し時間を置き、ようやく立てるようになった。 先程の出来事で高所恐怖症になってしまったかもしれない。 「さて、そろそろ別の方法を考えましょう」 「……やめませんか」 「やめません」 バッサリと切り捨てられた。 「腰抜けさんは静かにしていてくださいね」 うわ、酷い。 「うーん……それじゃ、私から提案です、少し面倒ですがよろしいですか?」 全員意見がないので頷く。 「ありがとうございます。 まず、水樹ちゃんが詩織を持って向こう側に渡ります。 そしてそこで水樹ちゃんは【堕天使】のカードを詩織に渡し、詩織は【狙撃手】を使ってそれをこちらに渡してください。 これなら投げ損じすることもありませんし、暗くても確実に渡すことが出来ます。 後は同じことを繰り返せば皆向こうまで渡ることができる、ということです」
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