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次にやってくるのはどうやら炎、佳織ペアみたいだ。
炎の巨体が佳織を片手に漆黒の翼を生やして夜の空を飛ぶ様は伝説に出てくる怪物みたいだった、とは口が裂けても言えない。
「到着、です。
ありがとうございますね、炎さん」
「ああ」
佳織は炎に御礼を言い、そのまま詩織たちのそばに寄って行った。
炎もカードを渡すために詩織のところまで歩いてゆく。
そして、それとは別に、もう3つの足音が夜の静寂に響いた。
この遭遇が今まで続いてきた平穏を壊すことになるとは、俺……いや、俺達は思いもしていなかった。
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