ひび

10/15
前へ
/550ページ
次へ
その衝撃で、水樹の服から出た何かが空中を舞う。 月明かりを浴びて銀色に光るソレは俺のペンダントだった。 「……だ……め……」 水樹は地面を這いながらペンダントに手を伸ばす。 だが、鈴木はその手を踏みつけた。 「ざーんねん。 で、何コレ。ゴミじゃん」 鈴木はペンダントを拾いあげ、手で弄ぶ。 「……返して!」 「うっさいなー、いいじゃん。ゴミなんだから……さっ!」
/550ページ

最初のコメントを投稿しよう!

44人が本棚に入れています
本棚に追加