遭遇

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森まで、後もう少しと言うところで森から誰かが出てくるところが見えた。 相手が持っている武器は相手の身長ほどある棒だ。 向こうもこちらに気がついた様子で、歩く速度が速くなった。 「やあ、こんにちは」 まず、話かけてきたのは相手だった。 顔立ちの良く整った男で、茶色に染めた髪は風に靡いていた。 雰囲気は柔らかそうだが… 「どうも…」 あまりフレンドリーになるのもどうかと思った結果、微妙な返事を返してしまった。 「大変なことになっちゃったね」 「そう…だな」 「やだなあ、そんなに警戒しないでよ。 とって食おうとしてるわけじゃないんだから。」 「…一つ聞いてもいいか?」 「どうぞ?」 「あんたは…この殺し合いにのってるのか…?」 「…いいや?」 「…そうか」 その言葉が本当なのか偽りなのか、全く読めない。 顔は笑っていても、目が笑っていないように見えるのが恐ろしく感じた。
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