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「……ねえ……。 答えてくれよ……」 「………いない」 ポツリと呟いて蓮は俯いた。 全身の血が凍ったかのような寒気に襲われる。 鳥肌がたち、何故だか震えが止まらなかった。 「嘘……だよね……?」 「………」 きっと嘘にきまってる。 たちの悪い冗談だが、今なら笑って流せる。 なのに……。 「……嘘じゃない。 西塚は……いない」 「……」 「……」 頭のなかが真っ白になり、数秒間何も考えることが出来なくなった。
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