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佳織が本気で怒っていた。 「……」 羽交い締めにされたまま、目を伏せる。 「……悪い」 やはり水樹は居なかった。 彼女は……もう居ないんだ。 「……傷は治しません。 反省していなさい。 私は戻ります」 佳織はスタスタと岩陰まで戻ってしまった。 炎や詩織は俺達を解放し、佳織に続いた。 比奈、香奈はこちらをチラチラと気にしながらも岩陰に戻って行った。 また、蓮と二人きりになる。 しばらく二人とも無言でいた。
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