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アドレナリンが切れてきたのか、だんだん痛みが酷くなってくる。 「……少しは気が晴れたか?」 蓮が殴られた部分を軽く撫でながら聞いてきた。 ぶっきらぼうだが、俺の事を気にかけてくれたのだろうか。 「……ゴメン、蓮。 ……ありがとな」 「……ふん。 オレのスキルでも打撲は治せる、動くなよ」 「……」 「【修理】」 自分ではどうなっているのか分からないが、顔の違和感が無くなってゆく気がする。 「終わりだ」 「……ありがとう。 蓮の怪我は?」 「オレのは大して痛くないから治さなくても平気だ」 「……そっか」 そして、また無言になった。
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