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疲れた。
俺の頭には、もうそれだけしか無かった。
もう、どうでもいい。
今はただ、休みたい。
月が雲に隠れ、辺りは闇に包まれている。
ふらふらと辺りをさ迷っていた俺は、適当な岩を選び、そこにもたれ掛かるようにして座った。
信念も、自ら破った。
仲間とも別れた。
俺には、もう何も残っていない。
これで生き残って意味があるのだろうか?
先程の出来事を全て仕方ない、で済ませられてしまう事なのだろうか?
……そんなはずがない。
三人もの尊い命を奪ったんだ。
許されるはずが……ない。
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